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  • ターゲットを広げて売上倍増

     この不景気で売上が落ちてる企業も多いかと思います。

    景気のせいにして、売上が落ちたまま、黙って景気が良くなるのをただ待っているのでは、最強の会社を作ることはできません。

    景気が良い時には良い時なりの、景気が悪い時には悪い時なりの戦略を策定し、実行していかなければなりません。

    つまり、環境に左右されるのではなく、環境に合わせる経営が大切なのです。

     そこで、「不景気で売上が落ちた」「売上をもっと伸ばしたい」という方は、ターゲットとしている顧客層を広げることを考えてみてはいかがでしょうか。

    ※ターゲットを広げるということは、当然新たにマーケティングコストがかかるので、コストを考えながら、ターゲットを広げていくというのが前提になります。

    例えば、外食産業であれば「内食」がブームになって業界全体の売上が落ちています。

    広告を打って、集客しようと思っても競争激しく思ったような集客ができていないお店もあるのではないでしょうか。

    このような場合、地元の人だけを対象していることになります。

    そこでターゲットを広げて、地元の人だけでなく、観光客も取り込めれば、売上が一気に倍増することになります。

    旅行代理店への営業だけならば、それほどマーケティングコストをかけずにアプローチすることができます。

    他にもインターネットを活用すれば、商圏を一気に世界に広げることができます。

    ただインターネットマーケティングも競争が激しく、ニッチだと需要が少なすぎるといったことがあるため、高度なマーケティング戦略を構築する必要があります。

  • ターゲットは絞った方が良いのか?絞らない方が良いのか?

     今回はターゲティングについて考えてみたいと思います。

    現在のマーケティング戦略は、STP戦略など市場を細分化してターゲットを絞る傾向にありますが、広い視野で見た場合、それが必ずしも正しいと言えるのでしょうか?

    ターゲットを絞るのが間違いだと言っている訳ではなく、あえてできるだけ広いターゲットを設定するという逆の発想があってもいいのではないでしょうか。

     ターゲットを絞ると、より対象とする消費者の心を掴むプロモーションがしやすく、購買率を高くすることができるので、ターゲットを絞った方が良いと言われています。

    ただターゲットを絞ってしまうと、そのターゲットに特化してしまうため、どうしても市場が狭くなってしまいます。

    もっと広いターゲットを設定していれば、他のセグメントの消費者にも購入してもらえたかもしれないので、もしかしたらターゲットを絞ったばっかりに機会損失が出ている可能性もあるのです。

     私は、近年ユニクロ(ファーストリテイリング社)が大躍進を遂げたのは、ターゲットを広くしているからだと思っています。

    ヒートテックが大ヒットした時のニュースを見ていると、20代や30代の女性だけでなく、その親である40代、50代の女性や男性など、性別を超えたあらゆる世代の方が購入していました。

    ここで、もしユニクロがターゲットを絞り、20代や30代の女性に特化した商品開発をしていたらどうなったでしょうか?

    20代や30代の女性が好むような、少し派手目のデザインしかなかったら、間違いなく他の年代、性別の人は購入しなかったでしょうから、大ヒットすることはなかったはずです。

    つまり、ターゲットをあえて広くして、どんな人でも着ることができるスタンダードな商品にしたからこそ、ヒートテックは大ヒットしたのです。

     もしかしたら、あなたの会社の商品を他のセグメントの消費者が求めているかもしれません。

    プロモーション方法や商品のデザイン、別の使い方を説明するなど、ちょっとした工夫で大ヒットした商品はたくさんあります。

    あなたの会社のマーケティング戦略の参考になれば幸いです。