ある会社での話です。
約100名の従業員を抱えるその会社で、1カ月以内に勉強をした人がどれくらいいるか調査しました。
そしたら、その結果がなんとたったの3名。
経営者とマネージャーで1人、従業員で1人でした。
アメリカでは年収10万ドル以上稼いでいるビジネスマンのほとんどが勉強しています。
もしそのようなビジネスマンを抱えた企業が、この会社の業界に参入してきたら…
結果は目に見えてます。
社会人になったばかりの新入社員ならまだしも、組織を束ねるマネージャーがこのような姿勢では、指示待ち、上からの命令を伝えることくらいしかできません。
そのようなマネージャーばかりで、会社を伸ばしていけるでしょうか?
さて、本題に入りますが、先日ある会社のマネージャーが他の社員がいる前でミスをした部下を叱っている場面を目撃しました。
注意をしている程度なら、それほど気にならないのですが、そのマネージャーは「仕事を覚えろ」と言いながら、カンカンになって怒っています。
たぶんこのマネージャーも勉強をしていないのでしょう。
マネージャーなのに、マネージメントを知らないのです。
部下に「仕事を覚えろ」と言いながら、自分もマネージメントの仕事を覚えていないのです。
このマネージャーは仕事ができて、マネージャーになったのかもしれませんが、マネージャーの仕事はできてないようです。
時と場合によりますが、基本的に他の人がいる前で叱ってはいけません。
人前で叱ると叱られた人の自尊心を余計傷つけることになるからです。
あえて人前で叱ったり、時には怒鳴って強く叱るという会社もあるようですが、短期的な視点では効果がありますが、長期的な視点で見れば、デメリットの方が大きくなります。
強くインパクトのある叱り方は、強烈な印象を与えるので、早く仕事を覚えさせたり、仕事をさせることができます。
ただし、同時に強いストレスを与えることになるので、そのようなマネージメントをすると離職率が高くなります。
せっかく仕事ができるようになっても、辞められてしまっては意味がありません。
そうなると、また新しく入ってきた部下に同じようにして、また辞めるという同じことの繰り返しになってしまいます。
そして、あまりにもひどいとインターネットでブラック企業として叩かれるでしょう。
人間は怒られても動きますが、褒められても動きます。
毎日怒られながら仕事を覚えていくのと、毎日褒められながら仕事を覚えていくのとでは、どちらがストレスなく仕事ができるでしょうか?
これは、言うまでもなく後者でしょう。
もしあなたの会社で良い人財が育たないことで悩んでいたら、それはもしかしたらマネージャーに問題があるのかもしれません。
そして、最終的にはそのマネージャーを育てたあなたに責任があるのです。
だからといって、明日いきなりマネージャーに「今日から勉強をしろ」と言っても、まず失敗します。
それは、マネージャーが勉強しないのは、それなりの理由があるからです。
・残業が多くて勉強する時間がない…
・給料が少なくて勉強するためのお金がない…
・何を勉強すればいいかわからない…
・そこまでするほど給料をもらっていない…
・そこまでするヤル気がない…
などなど、いろいろな理由があると思います。
(具体的な解決法について書くと長くなるので機会があれば書きます)
なので、それらの問題を解消して、自然とマネージャーが勉強する仕組みを作ってあげれば、自然と優秀なマネージャーが育っていくはずです。
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