いろいろな会社を見ていると、面白いように両極端な会社が存在します。
社員が毎日与えられた業務を淡々とこなしているだけでどんどん伸びていく会社と、社員が毎日毎日必死になって営業をしてもどんどん業績が下がっていく会社があります。
この2つの会社は一体どこが違うのでしょうか?
楽して伸びる会社は戦略で業績を伸ばそうとするのに対して、がんばっても伸びない会社は戦術でなんとかしようとする会社が多いように感じます。
もう少し具体的な話をすると、勝ち組と言われているユニクロは、典型的な楽して伸びる会社です。
だから、現場で働いている店員が、一生懸命商品説明をしている姿を見たことがないはずです。
これも誤解を与えるかもしれませんが、ユニクロの社員が怠慢だと言いたいのではなく、一生懸命接客する必要がないということです。
ユニクロはマーケティング戦略がしっかりしているので、一生懸命接客しなくても商品が売れる仕組みが出来上がってるのです。
それに比べて他のブランドは、商品説明をしたり一生懸命接客をして、なんとか店員の販売力で商品を販売しているので、戦術でなんとかしようとしているのです。
この2つの会社を比較してみると、ユニクロの場合店員が一生懸命接客しなくても商品が売れるということは、「売れる」商品なので誰でも売上を上げるシステムなのです。
一方、他のブランドは商品店員の販売力に頼るということは、そもそも「売れる」商品じゃない(売りにくい)ので販売力の高い店員ばかりじゃないと会社は伸びないのです。
この2つの会社を比べて、どちらが安定して成長することができるでしょうか?
「それなら販売力のある店員を集めればいいじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、社員教育や採用を厳選することである程度は改善するかもしれません。
しかし、現実的に能力が高い社員ばかりにするのは不可能です。(これについて詳しく説明すると長くなるので、いずれ機会があればこのことについても書きたいと思います)
これはアパレル業界に限らず、戦術に頼っている会社はたくさんあります。
そういった会社は、ほぼ間違いなく業績がなかなか上がらないですし、社員への負担が大きいので離職率も高いはずです。
業績がなかなか上がらないのに離職率も高ければ、会社を成長させることは厳しいでしょう。
もしあなたの会社が戦術に頼っているのであれば、この機会に見直してみてはいかがでしょうか。
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