多くの中小企業に足りないこと

 多くの中小企業がなぜ成長できないのでしょうか?

それは、中長期の戦略がない(または適切な戦略を作れない)からだと思います。

ここ最近の不況の煽りを受けて、今の売上を確保しなければならないので、先のことまで考えられないという経営者の方もいらっしゃるかもしれませんが、数年先までの戦略を立てていなければ、今の世の中成長は厳しいかと思います。

 何年後に会社をどういう風にしたいのか?目標と、それに対しての具体的なステップがなく、現在の延長線では、なかなか目標まで到達することはできません。

目標を達成するために、どこまで緻密なステップを作ることができるか?この戦略がしっかりできている会社ほど数年後成長していることでしょう。

 例えば、あなたの会社がメーカーで5年後に業界でトップのシェアを獲得することを目標にしたとします。

そのための戦略として、シェアを伸ばすために営業部の強化や新商品の開発をするだけでは足りないのです。

トップシェアを獲得した場合にどれくらいの数の商品を生産しなければいけないかという生産能力も強化する必要がありますし、それに伴う物流機能、販売チャネルは既存のままでいいのか?さらに、消費者が問い合わせをするカスタマーセンターの対応の強化、トップシェアを維持していくために商品のライフサイクルの長期化・新商品の開発、コンプライアンスの強化、社員を増やさなければならない場合は、優秀なマネージャーの育成・採用、新たな支店が必要な場合は、どこにどれくらいの規模の支店にするのか?またそこの人員の確保や教育、支店レベルでの戦略、さらにはこれらの戦略をどうやって社員と共有していくかなどなど、挙げていけばキリがありません。

このように戦略は緻密であれば緻密で具体性があるほど、目標を達成する可能性が高まります。

ぜひもう一度、あなたの会社の戦略を見直してみてください。

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