実力主義の人事評価はなぜ失敗するのか?

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 少し前に経営コンサルタントがしきりに実力主義による人事評価を企業に勧めていた時期がありました。

能力がある人財を重要なポストにつければ、業績が上がりそうな気がしますが、逆に業績を下げ、一部の企業を除いて多くの企業が失敗に終わりました。

ではなぜ実力主義が失敗に終わったのでしょうか?

その原因は、導入方法や従業員のモチベーションが大きく関係していると私は分析しています。

※全ての企業に当てはまる訳ではありません。企業によって状況は違い、あなたの会社を私が見た訳ではないのであなたの会社にも必ず当てはまる訳ではありませんので、その際はご了承ください。

 まず、実力主義の導入方法ですが、実力主義を導入した企業の多くが、人件費削減のための策でした。

なので、結果的に多くの従業員の給与を引き下げることになるので、給与が下がった従業員は、当然モチベーションが低下します。

そして、急に年功序列から実力主義に人事評価を変更すれば、当然反対の意見もあり、反対の立場の社員はモチベーションが低下するでしょう。

 さらに、実力主義の導入がうまくいった場合を考えてみましょう。

仮に実力主義の人事評価をうまく導入しても、根本的に日本人の気質と実力主義が合いません。

なかには、向上心が強く、実力主義になればモチベーションが上昇し、より頑張る人もいますが、多くの日本人は安定を好みます。

ですから、必然的に安定思考の社員が多くなるので、会社全体で見るとモチベーションが下がってしまうのです。

「うちの会社のほとんどの社員は実力主義に向いている」と感じている経営者の方もいるかもしれません。

会社を設立したばかりで少数の社員しかいなければ、そのようなケースもあるでしょうが、会社が大きくなり、社員の数が増えていけば、必ず安定志向の社員の方が多くなりますので、仮に最初は実力主義でうまくいっていても、後からうまくいかなくなってきます。

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