月: 2010年6月

  • 仕事ができないマネージャーが会社をダメにする

     ある会社での話です。

    約100名の従業員を抱えるその会社で、1カ月以内に勉強をした人がどれくらいいるか調査しました。

    そしたら、その結果がなんとたったの3名。

    経営者とマネージャーで1人、従業員で1人でした。

    アメリカでは年収10万ドル以上稼いでいるビジネスマンのほとんどが勉強しています。

    もしそのようなビジネスマンを抱えた企業が、この会社の業界に参入してきたら…

    結果は目に見えてます。

    社会人になったばかりの新入社員ならまだしも、組織を束ねるマネージャーがこのような姿勢では、指示待ち、上からの命令を伝えることくらいしかできません。

    そのようなマネージャーばかりで、会社を伸ばしていけるでしょうか?

     さて、本題に入りますが、先日ある会社のマネージャーが他の社員がいる前でミスをした部下を叱っている場面を目撃しました。

    注意をしている程度なら、それほど気にならないのですが、そのマネージャーは「仕事を覚えろ」と言いながら、カンカンになって怒っています。

    たぶんこのマネージャーも勉強をしていないのでしょう。

    マネージャーなのに、マネージメントを知らないのです。

    部下に「仕事を覚えろ」と言いながら、自分もマネージメントの仕事を覚えていないのです。

    このマネージャーは仕事ができて、マネージャーになったのかもしれませんが、マネージャーの仕事はできてないようです。

     時と場合によりますが、基本的に他の人がいる前で叱ってはいけません。

    人前で叱ると叱られた人の自尊心を余計傷つけることになるからです。

    あえて人前で叱ったり、時には怒鳴って強く叱るという会社もあるようですが、短期的な視点では効果がありますが、長期的な視点で見れば、デメリットの方が大きくなります。

    強くインパクトのある叱り方は、強烈な印象を与えるので、早く仕事を覚えさせたり、仕事をさせることができます。

    ただし、同時に強いストレスを与えることになるので、そのようなマネージメントをすると離職率が高くなります。

    せっかく仕事ができるようになっても、辞められてしまっては意味がありません。

    そうなると、また新しく入ってきた部下に同じようにして、また辞めるという同じことの繰り返しになってしまいます。

    そして、あまりにもひどいとインターネットでブラック企業として叩かれるでしょう。

     人間は怒られても動きますが、褒められても動きます。

    毎日怒られながら仕事を覚えていくのと、毎日褒められながら仕事を覚えていくのとでは、どちらがストレスなく仕事ができるでしょうか?

    これは、言うまでもなく後者でしょう。

    もしあなたの会社で良い人財が育たないことで悩んでいたら、それはもしかしたらマネージャーに問題があるのかもしれません。

    そして、最終的にはそのマネージャーを育てたあなたに責任があるのです。

    だからといって、明日いきなりマネージャーに「今日から勉強をしろ」と言っても、まず失敗します。

    それは、マネージャーが勉強しないのは、それなりの理由があるからです。

    ・残業が多くて勉強する時間がない…
    ・給料が少なくて勉強するためのお金がない…
    ・何を勉強すればいいかわからない…
    ・そこまでするほど給料をもらっていない…
    ・そこまでするヤル気がない…
    などなど、いろいろな理由があると思います。
    (具体的な解決法について書くと長くなるので機会があれば書きます)

    なので、それらの問題を解消して、自然とマネージャーが勉強する仕組みを作ってあげれば、自然と優秀なマネージャーが育っていくはずです。

  • WEB無料経営相談を行います。

     「読者の方に、もっと役立つブログにするためには何をすればいいだろうか?」と考えていたところ、このブログ上で無料の経営相談をすることを思いつき、始めることにしました。

    無料の経営相談をしようと思った理由は、まず読者の方にお伝えしたいと思うことはたくさんありますが、読者の方が何に悩んでいるのかわからないので、具体的にご相談していただければ、より役に立つ情報をお伝えすることができると思ったからです。

    そして、ご相談者の悩みやそれに対しての回答を読むことで、他の方の問題解決のヒントになったり、新たなビジネスのヒントになる可能性があるので、その内容をこのブログ上で公開すれば、他の読者の方とも情報を共有することができ、ご相談者だけでなく読者の方にとっても、より有意義なブログになると思ったからです。

    実は無料にするのにも訳があって、無料であれば気軽に相談ができますので、たくさんのご相談を受け付けることができ、そうすることでさらにご相談者にも読者の方にもこのブログが役に立つからです。

     「ご相談者、読者の方にとって、もっと役に立つブログ」という発想で始めますので、後から営業のメールや電話をするような真似は一切いたしません。

    というよりも、貴社の情報を記入されますと、その情報を管理しなくてはいけなくなるので、会社名や個人名、その他企業や個人を特定できるような情報は一切記入しないよお願いいたします。

    ご相談方法は、どの記事からでも構いませんので、コメント欄よりご相談内容をご記入ください。

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  • ターゲットを広げて売上倍増

     この不景気で売上が落ちてる企業も多いかと思います。

    景気のせいにして、売上が落ちたまま、黙って景気が良くなるのをただ待っているのでは、最強の会社を作ることはできません。

    景気が良い時には良い時なりの、景気が悪い時には悪い時なりの戦略を策定し、実行していかなければなりません。

    つまり、環境に左右されるのではなく、環境に合わせる経営が大切なのです。

     そこで、「不景気で売上が落ちた」「売上をもっと伸ばしたい」という方は、ターゲットとしている顧客層を広げることを考えてみてはいかがでしょうか。

    ※ターゲットを広げるということは、当然新たにマーケティングコストがかかるので、コストを考えながら、ターゲットを広げていくというのが前提になります。

    例えば、外食産業であれば「内食」がブームになって業界全体の売上が落ちています。

    広告を打って、集客しようと思っても競争激しく思ったような集客ができていないお店もあるのではないでしょうか。

    このような場合、地元の人だけを対象していることになります。

    そこでターゲットを広げて、地元の人だけでなく、観光客も取り込めれば、売上が一気に倍増することになります。

    旅行代理店への営業だけならば、それほどマーケティングコストをかけずにアプローチすることができます。

    他にもインターネットを活用すれば、商圏を一気に世界に広げることができます。

    ただインターネットマーケティングも競争が激しく、ニッチだと需要が少なすぎるといったことがあるため、高度なマーケティング戦略を構築する必要があります。

  • 成功する会社になるために一番大切なこと2

     成功する会社になるためには、顧客にだけでなく、社員にも誠実である必要があります。

    過酷な労働条件、ストレスの多い社内環境、仕事に見合わない低賃金、昇給がなく将来が安定しない給与体系など、このような会社は近年増えているような気がしますが、このような会社に自ら進んで長く働きたいと思う人は、まずいないでしょう。

    このような会社は、間違いなく離職率が低いはずです。

    離職率が高ければ、優秀な人材を育てることができないだけでなく、外部から優秀な人材を獲得しても辞めていってしまうということなので、結局優秀な人材を確保することができなくなるのです。

    そうなれば、ワンマンでやって経営者の目の届く範囲内でしか、ビジネスを成長させることができなくなってしまいます。

    さらに、経営者が病気などで会社を見ることができない場合は、うまく会社が回らなくなり、経営者が引退する時には、的確な後継者もいないので、経営者の引退と同時に現在のビジネスが衰退していくことになってしまいます。

    ですから、成功する会社にするためには、顧客だけでなく社員にも誠実であることが大切です。

  • 成功する会社になるために一番大切なこと

     「成功」に関する書籍は山のように出ていますが、「成功した会社」とは一体どういう会社でしょうか?

    様々な意見があるかとは思いますが、私は単純に「売上が多くて利益をたくさん出している会社」ではなく、そこは単なる入り口であって、本当に成功している会社とは「そのたくさんの利益を長期間維持している会社」だと思います。

    そのような会社になるためのヒントをこのブログでご紹介していこうと思っています。

     長期間たくさんの利益を出し続けている会社になるためには、一体何が一番大切なのでしょうか?

    ビジネスチャンスを掴む力であったり、決断力など経営者に必要なことはたくさんありますが、その中でも私が一番大切だと思うスキルは、「誠実力」だと思います。

     「誠実力」とは私の造語ですが、「自分や周りの人に対してどれだけ誠実なのか?」ということです。

    何も綺麗事を並べるつもりはありません。

    私は、どちらかというと理屈っぽい方なので、理論的に説明できないことは信用しないことにしています。

    これを読んでくださっている方の思い描いている「誠実」とは多少ニュアンスが違うかもしれませんが、誠実であるという事がビジネスにどう関係するのか、ご説明いたします。

     まず利益を生み出すお客様のことを考えてみましょう。

    お客様に誠実であるということは、一体どういうことでしょうか?

    逆にどのような場合が、不誠実なのかを考えれば、自然と答えは浮かび上がってきます。

    「品質は変わらないのに値段が高い」
    「都合の悪いことを内緒にする」
    「いいかげんな接客・対応」
    「約束を守らない」
    など、挙げていけばキリがありません。誠実とはこれの全く逆を行えばいいのです。

    「品質が良いのに安い」
    「都合の悪いことまで正直に話してくれる」
    「親身になって接してくれる」
    「約束は必ず守ってくれる」
    このように誠実な会社であれば、自然とお客様との信頼関係を築くことができ、余程のことがない限り、あなたの会社を贔屓にしてくれるはずです。

    このような誠実な対応をしていれば、あなたの会社の顧客がどんどん増えていき、自然と売上は伸びていくでしょう。

    色々なマーケティング手法がありますが、この誠実さがなければ、どんな高度なマーケティング手法を使っても、絶対に成功することができません。

    お客様も馬鹿じゃありません。どんどん学習し、賢くなっていきます。

    誠実さがなくても一時的には成功するかもしれませんが、すぐに見破られますので、短期的には売上は伸ばせても、だんだんお客様から見限られていきます。

    そうなれば、絶対に長期的な成功などありえないのです。